よさこいの練習見学や体験に行ってみて、「雰囲気は悪くなかったけど、ここで続けるかはまだ分からない」そんな気持ちになる人も、少なくありません。
むしろ、それはとても自然なことだと思っています。
よさこいに挑戦する人にとっては、始めるかどうかということ以上に、「どのチームで続けるか」ということは非常に大切なことでしょう。
特に、踊り方や衣装などももちろん大切ですが、人との距離感や、練習の空気、時間の使い方。
そういう部分のほうが、後からじわじわ効いてきます。
でも実際は、
「チーム選びって何を基準にすればいいんだろう」
「合わなかったら失礼なんじゃないか」
と悩んで、考えすぎてしまう人も多いかもしれません。
そんな人のためにこの記事では、よさこいチームの選び方について正解を押しつけるのではなく、考えるための視点を整理していきます。
一応、僕が代表を務めている「おどりびと」で大切にしている考え方も交えながら書きますが、「ここが一番」と言いたいわけではありません。
読んだあとに、「自分は何を大事にしたいんだろう」そう考えるきっかけになれば嬉しいです。
よさこいのチーム選びに「正解」はない
最初に、ひとつだけはっきり伝えておきたいことがあります。
それは「よさこいチーム選びに、絶対的な正解はない」ということ。
人数が多いチームもあれば、少人数のチームもある。練習量が多いところもあれば、無理のないペースを大切にしているところもあります。
どれが良い・悪いではなく、「どれが自分に合うか」という部分が一番大切だと思っています。
実際、これまで色々な人を見てきた中でも、「このチーム、すごく良いところなのに、自分には合わなかった」というケースもありました。
しかしこれは逆に言えば、「合わない=失敗」ということではありません。
合わないと感じたのはちゃんと自分の感覚を使って考えた結果であって、よさこいは誰かに選ばれるものではなく、自分で選んでいいものだと思っています。
「このチームは自分には合わない」と感じやすいポイントについて
実際にチーム選びで迷っている人の話を聞いていると、「何となく違和感がある」という言葉がよく出てきます。
それは、派手な出来事があったわけではなくて、
- 練習の雰囲気が少し合わない気がした
- 人との距離感が思っていたのと違った
- 通い続けるイメージが、うまく持てなかった
そんな、言葉にしづらい感覚であることが多いです。
でも、この何となくな違和感は、とても大切なものだったりします。
よさこいは、月に1回で終わるような関わりではありません。時間を重ねるからこそ、小さな違和感が、後から大きくなっていくこともあります。
「みんな優しいし、悪いところはない」
「でも、なんとなく自分じゃない気がする」
そんな中こういったことを感じたなら、それは贅沢でもわがままでもありません。大切な自分の感覚の1つであることは間違いないでしょう。
続けている人たちが大事にしていた視点
一方これまで見てきた中で、長くよさこいを続けている人たちには、ある共通点がありました。
それは、「最初から完璧に合っているかどうか」よりも、「ここでなら無理をしすぎずに続けられそうか」という視点でチームを見ていたことです。
踊りのレベルや実績よりも、
- 練習に来るときの気持ち
- 終わったあと、どんな感覚が残るか
- この人たちと、もう少し時間を過ごしてみたいか
そういった部分を、意外と大切にしていました。
すごく前向きだったわけでも、最初から覚悟が決まっていたわけでもありません。
「ここなら、自分のままでいられそう」という感覚を、少しずつ確かめながら選んでいったからこそ、結果的に納得した形でよさこいを続けることができているように見えました。
試しながら、確かめながら進んでいく
僕たちはよさこいを「一瞬の高揚」だけで終わるものではなく、時間を重ねるほど、深まっていくものだと考えています。
無理にテンションを上げ続けなくていいし、ずっと同じ熱量でいなくてもいい。
そして、その人なりの関わり方があっていい。
せっかく趣味で自分で選んでやっていることだからこそ、「楽しいから続けられる」という形が素敵なんじゃないかなと思います。
そうして楽しみながら続けていく中で、少しずつ居場所になっていく。人との関わりや楽しみそのものが深まっていく。
よさこいというものは、そういうものであるべきだと思っています。
だからこそ、よさこいのチーム選びもすぐに決められなくてもいい。一度距離を置いて考えてもいい。
「今回は違うな」と思うことだって、間違いではありません。
よさこいは誰かに合わせて続けるものではなく、自分で選び続けていくものだからこそ、少しずつ試しながら、確かめながら進んでいってみてください。
正解がない中で、この記事が「どのチームが正しいか」ではなく、「自分は何を大事にしたいか」を考える小さなきっかけになっていれば嬉しいです。

