よさこいの練習見学や体験の問い合わせをもらうと、まず最初にこんな言葉が出てくることがあります。
「何をするんですか?見てるだけでも大丈夫ですか?」
迷惑にならないかな、浮かないかなという不安もあってか、そんなことを聞かれる機会が多いです。
実際、よさこいの見学や体験って、外から見ると少しハードルが高そうに見えるかもしれません。
踊っている人たちは本気そうだし、何となく、ちゃんとしていないと行っちゃいけない場所のように感じてしまう。
でも、よさこいチーム「おどりびと」の代表としてこれまで多くの人を迎えてきて思うのは、見学や体験は、思っているよりずっと「静かな入口」だということです。
この記事では、よさこいの見学や体験で、実際にどんなことをするのか、そして不安に感じやすいポイントについて、おどりびとではどうしているかも含めて、正直に書いていきます。
無理に練習の見学や体験に来てもらいたいわけではありません。
ただ、「行ってみたらどうなるのか」が少しでも想像できたら、それだけで不安は軽くなるんじゃないかなと思っています。
よさこいそのものについては、こちらの記事で全体像をまとめています。
そもそもよさこいをどうやって始めるか迷っている方は、こちらから読むのもおすすめです。
まず、身構えなくて大丈夫です
まず先に伝えておくと、よさこいの見学や体験は「身構えなくて大丈夫」です。
少なくともおどりびとでは、最初から何かを求めたり、判断を迫ったりすることはしていません。
例えば見学であれば、
- 練習を少し離れたところから見てもらう
- 気になることがあれば、後で話す
- 無理に輪に入らなくてもいい
あるいは体験であっても、
- できるところだけでOK
- 見ているだけでも問題ない
- 「今日はここまで」にしても大丈夫
というスタンスを大切にしています。
「せっかく来たんだから、やらなきゃいけない」
「体験=ちゃんと踊らないといけない」
そう思ってしまう人も多いかもしれませんが、少なくとも、うちのチームではそうは考えていません。
見学や体験は踊りを試す時間というより、雰囲気や空気感が自分に合いそうかを感じる時間。
だからこそ、最初から頑張らなくていいし、答えを出さなくてもいい。
「ちょっと見てみる」
「一回感じてみる」
そのくらいの距離感で、十分なんじゃないかなと思います。
見学のとき大切にしていること
実際、見学に来てくれた人に対しておどりびとで一番大切にしているのは、まずは「この時間を楽しんでもらう」ということです。
せっかく勇気を出して足を運んでくれたのに、緊張したまま終わってしまったり、「正直よく分からなかったな」で帰ってしまったら、それはちょっと寂しいことでしょう。
だから見学のときは、
- 無理に話しかけすぎない
- でも、ひとりにしすぎない
- 気になったことは、あとでゆっくり聞ける
そんな距離感を意識しています。
練習を見てもらいながら、「ここはこんな雰囲気なんだな」「思ってたより楽しそうだな」と、そう感じてもらえたら、それで十分です。
入会するかどうかは、その先の話で、まずはこの場の空気を味わってもらうことを大事にしています。
体験のとき大切にしていること
また、練習体験に来てくれた人に対しても、おどりびとで一番に考えているのは同じこと。
「まずはこの時間を一緒に楽しんでもらいたい」ということです。
もちろん、
「一緒に踊れたら嬉しいな」
「このチームで続けてもらえたらいいな」
という気持ちがこちらにないわけではありませんが、それでも、最初から結果を求めるようなことはしません。
体験の時間は、上手く踊れるかどうかを試す場というより、同じ空間で、同じ時間を過ごしてみる場だと思っています。
だからこそ、
- 振り付けが分からなくても気にしない
- 途中で止まっても大丈夫
- 笑ってしまっても、それも含めてOK
「できる・できない」よりも、「今、どんな気持ちでそこにいるか」が大切です。
実際、練習体験が終わったあとに「思っていたより楽しかったです」と言ってもらえることがありますが、その一言が聞けるだけで今日はちゃんと意味のある時間だったなあと思えます。
見学や体験は「ちゃんとしてなくても」大丈夫
と、ここまで読んでも、やっぱり細かいところが気になる人もいると思います。
例えば、
- どんな服装で行けばいいのか
- 一人で行っても大丈夫なのか
- 知り合いがいなくても浮かないか
どれも、とても自然な不安です。
まず僕たちおどりびとでは、
- 動きやすい服装で来てもらえればOK
- ほとんどの人が一人で来ています
- メンバーが優しく話しかけるので安心してください
という前提で考えています。
未経験や初めての人にとって練習は特別な準備が必要な場ではないし、「ちゃんとしていないといけない場所」でもありません。
少し緊張しながら来てくれても、そのままで大丈夫です。
大切なのは自分の気持ちを「置き去り」にしないこと
ここまで書いてきたことを踏まえると、僕たちが見学や体験の時間を大切にしている理由は、たぶんとてもシンプルです。
それは「その時間が、誰かにとって嫌な思い出になってほしくない」ということ。
勇気を出して足を運んでくれた時間が、
「行ってよかったな」
「ちょっと心が軽くなったな」
そんなふうに感じられる時間であってほしい。
踊りの上手さや経験に関係なく、その場で心が少しでも動いたなら、それはもう、立派なよさこいの時間だと思っています。
だからこそ、見学や体験に来たからといって、その場で何かを決める必要はありません。
もちろんすぐに続けると決めてもいいし、一度持ち帰って考えてみても大丈夫。「今回は違うかな」と思うことだって、もちろんあるでしょう。
どんな選択でも、それ自体が間違いになることはありません。
大切なのは、自分の気持ちを置き去りにしないことだと思っています。
この記事が、よさこいの見学や体験を前にして迷っている人にとって、少しだけ肩の力を抜くきっかけになっていれば嬉しいです。

